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規制広報の重要性及び実施要領その1

◉規制広報の重要性及び実施要領
◎広報の意義と重要性
○雑踏警備業務の対象は群集
・群集は個々の人々の集合体で、群集として動いている場合であっても、それぞれの個人には常に異なった感情が生じている。
・群集を規制(整列)する場合は、群集を構成している個人の大多数が納得できる状況が必要。

○群集心理
・個々人が群集になった場合に生ずる心理状態。単なる人の集まりであって組織性がなく、その匿名性のため理性が低下しやすく、興奮性が強くなり、衝動的・無責任的な言動をとる傾向になる。

○群集心理の特質
・自分が納得していても周囲が納得せずに抗議をはじめると、自分も納得できない感情に襲われ、自分が納得できない事態でも周囲が納得していると、自分だけが抗議できないという自己制御がかかり、落ち着きを取り戻す。

○群集の行動特性
・日本人が歩行する場合、左側通行となる、近道行動をとる、蛇行する、といった行動特性がある。雑踏警備現場では群集に対し何らかの制約を課すことになる、その規制が人間の行動特性に沿わないものであれば群集の苦痛のレベルが高くなるものと思われる。

○群集が不満を感じる原因
・物理的不満や心理的不満等様々、雑踏警備業務を実施するうえで、積極的に解消する必要があるのは心理的不満。
・群集に対して必要な情報が的確に伝達されると、群集の心理は安定。
・群集に対して必要な情報がないと不満・不安が強まる。
・群集の行動特性に応じた規制方法を工夫し、地形、環境等から危険性がなければそれに沿った通行方法を取る方が良いと考えられる。

☆群集が心理的に安定していると、警備員からの依頼や指示等が素直に受け入れられ、結果として雑踏事故を未然に防止できる。
☆群集における心理的不満を解消するための最良の方法が、適時、的確な広報活動である。

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