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群集の整列の方法2

◎整列の方法

⑴ 直進方式
・群集を2列、4列等で縦隊に整列させる方法。
*メリット
・簡明であり、整列する群集も素直に納得できる。
*デメリット
・一方向に長くなり、幅が広い場所では、そのスペースを有効に利用しにくい。
・列の横側を適切に区画できない場合は、割込みが発生しやすい。

⑵ 蛇行方式
・入口に向かって縦方向と横方向に蛇行させる方法がある。
*メリット
・一定のスペースを効果的に利用することができる。
*デメリット
・歩行距離が延びる。
・入口に近づいてからまた遠ざかるために疲労感を与えやすい。


・列を確保するために、埋込式支柱(スタンション) 等固定式の丈夫な区画機材を用いる。
・支柱を一定の間隔に設置し、ロープの張り方を変更することで、 縦方向と横方向の切り替えや、 群集が多いとき、少ないときの整列方式の変更等が簡単に行える。

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⑶ ゲート(入口)の数と列の関係
・入り口は1か所でも、ゲートや扉の数が複数ある場合や入口の幅が広く並んで通過できる場合もある。そのような場合には、同時に入場できる列数と整列させる列数に配慮する。
・滞留場所の幅が十分にある場合は、入り口の正数倍の列数で整列させ、十分手前から入り口と同じ列数に収束させる。その場合、事前に広報を行い収束しやすいように通路の幅を狭めておく。

⑷ 緊急動線の確保
・緊急時にスタッフや緊急車両等が使用する経路のことを緊急動線という。
・待ち列の位置を定める場合には、緊急動線も同時に確保しておく。
・車椅子や担架が通行するためには、最低1.5メートルの幅が必要。
・待ち列の縦の長さが20mを超える場合には、15〜20mごとに分断し、緊急動線として待ち列を横切ることができるように計画する。

⑸ 滞留場所の環境
・群集の滞留場所を決定をする際、環境も考慮する必要がある。
・夏場は直射日光を避けることができる場所。
・冬場は日当たりがよく寒風を避けられるような場所。
・車両が通行して交通上の危険がある場所や、排気ガスによって気分が悪くなるような場所は避ける。

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