◉雑踏警備業務に従事する警備員の使命と心構え
○警備員は警備業務の社会的な使命を正しく認識することが大切である。
・警備業務は、人の生命、身体、財産等を守るという国民生活の安全に極めて関係の深い業務です。
・一般市民生活や契約先の安全、公共の安全と秩序の維持等に寄与する重要性を持っています。
○専門的な知識、技術の錬成(れんせい)、人格の陶冶(とうや)に努めること。
・雑踏警備業務は、行事等において、衆人環視(しゅうじんかんし)の中でその業務に従事することになる。
・通行する人や車両の安全を図り、事故を防止するという重大な責務を担っていることを自覚しなければならない。
*錬成(れんせい)=心身・技術などを鍛えて立派なものにすること。
*陶冶(とうや)=人の性質や能力を円満に育て上げること。育成。
*衆人環視(しゅうじんかんし)=大勢の人々が周囲をとりかこむようにして見ていること。
○雑踏現場で歩行者を誘導する際は、原則として白手や声で誘導します。
・歩行者誘導は人間同士(警備員と歩行者)が接近した状態になるので、誘導灯や手旗、警笛による誘導は威圧感があり不快な感情を呼び起こす原因になる可能性があります。
○事故に対する心構え
・業務の過程で事故が発生した場合、契約先との問題だけにとどまらず、社会問題として批判にさらされる可能性がある。
・雑踏警備業務により起こり得る事故を想定し、とるべき措置を十分心得ておく必要がある。
・自分だけで処理しようとせず、必要な措置を講じた後、速やかにその状況と自己の取った措置について上司へ報告する義務がある。
○職責の完遂
・自己の都合によって勝手に任務内容を変更したり、むやみに勤務場所を離れてはならない。
・自己の責任と能力で解決できない問題は、直ちに上司に報告し指示を受けてから処理をする。
・職務上、些細なことであっても放置することなく、責任を持ってその処理に当たること。
コメント