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雑踏警備業務5「広報活動」(指教責実務)

警備員指導教育責任者2号業務

◎広報活動
・雑踏現場における広報活動の実施に当たっては、特に危険な事態が発生し、又は発生のおそれがある場合において、主催者と協力して実施し、不穏な群衆心理の発現を未然に防止し、併せて事故防止の注意を促すものとする。

○広報の重要性
・群集が不満を感じる原因には物理的不満や心理的不満等様々なものがあるが、雑踏警備業務を実施するうえで、積極的に解消する必要があるのは心理的不満である。

・動線等で滞留が生じ、その状態が長くなると、滞留の山の群集には、不安感やイライラが生じ、これを放置すると思わぬ事故を誘発するおそれがあるため、広報用資機材を最大限に活用し、積極的な現場広報を実施する必要がある。

・群集が心理的に安定していると、依頼や指示等が素直に受け入れられ、事故を未然に防止することができるようになる。群集における心理的不満を解消するための最良の方法が、適時、的確で詳細な広報活動である。

・当日の個々の現場広報に当たっては、警備部隊員全員がその時々の状況(行事の進行状況、現在混雑しているその理由等)に関する情報の積極的収集に努めなければならない。

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広報文案の事前作成→→→予想される状況を想定して事前に適切な広報文案を作成する。

主要地点における現場広報体制の確立→→→交差点、会場出入口等の要衝においては、広報台等を設置するとともに、あらかじめ指名された広報員を配置する。

積極的な各個広報→→→広報は、前記広報員のみならす現場の状況に応じて警備部隊の全員が積極的に行うよう徹底する。

広報に関する現場責任者(班長)を指定し、その責任者の統率の下、各個広報が実施されるようにする。

○広報の種類
・まず情報広報を行い、状況の変化に伴い、規制広報を行うことによって群集の安全と全体の秩序を維持するよう努め、禁止広報を行う必要がないように運用することが望ましい。

①情報広報
・群集に事前に各種情報を提供、興奮・焦燥感等の心理的不満を解消させる。群集が今求めている情報は何かを的確に判断し、繰り返し広報することが重要。

②規制広報
・機先を制してその是正を促し、未然に雑踏事故等を防止し、不正行為等を改善させるための広報、「是正広報」
・厳しい命令口調を避けるなど、群集の大多数を味方につけるという技法が要求される。

③禁止広報
・不法あるいは会場管理規程等に違反する行為等が発生した場合に、速やかに警告・制止を行いその行動を解消・阻止するための広報。

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