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未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル「警備業編」4、危険の意識

警備員指導教育責任者2号業務

「未熟練労働者の安全衛生教育マニュアル、警備業編」より

第1章 未熟練労働者に対する安全衛生教育
(安全衛生担当者用)令和2年3月

第Ⅱ 未熟練労働者に対する安全衛生教育の流れ

2. 「かもしれない」で危険の意識を持たせる
職場には危険があり、常に労働災害が発生する可能性があるということを理解させるため、
「かもしれない」を常に意識することで、危険に対する感性を高めて安全な作業に繋げる方法が知られています。

「かもしれない」意識を持って作業をしましょう!

☆モノの「かもしれない」
・車両は急に動く「かもしれない」。
・頭上から重量物が落ちてくる「かもしれない」。
・積荷が崩れてくる「かもしれない」。

○「モノ」に起因する危険が発生する「かもしれない」ということを意識させましょう。
*モノは、「動く」 かもしれない。
*モノは、「回る」 かもしれない。
*モノは、「飛ぶ」 かもしれない。
*モノは、「落ちる」 かもしれない。
*モノは、「抜ける」 かもしれない。
*モノは、「燃える」 かもしれない。
*モノは、「倒れる」 かもしれない。
*モノは、「ずれる」 かもしれない。
*モノは、「爆発する」 かもしれない。
*モノは、「漏れる」 かもしれない。

☆ヒトの「かもしれない」
・人は、車両が近付いていることに気付かない「かもしれない」。
・急に人が飛び出してくる「かもしれない」。
・ほんの少しの段差でつまずく「かもしれない」。
・高いところから落ちる「かもしれない」。

○「ヒト」に起因する危険が発生するかもしれないということを意識させましょう。
*ヒトは、「落ちる」 かもしれない。
*ヒトは、「腰を痛める」 かもしれない。
*ヒトは、「ころぶ」 かもしれない。
*ヒトは、「はさまれる」 かもしれない。
*ヒトは、「巻き込まれる」 かもしれない。
*ヒトは、「当たる」 かもしれない。
*ヒトは、「当てられる」 かもしれない。
*ヒトは、「やけどする」 かもしれない。
*ヒトは、「感電する」 かもしれない。

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☆環境の「かもしれない」
・気温が高いと熱中症になる「かもしれない」。
・暗いと足元や周囲が見づらくなる「かもしれない」。

○「環境」に起因する危険が発生するかもしれないということを意識させましょう。

*気温が、高い(暑い) かもしれない。
*気温が、低い(寒い) かもしれない。

*周囲が、暗い(足元が見づらい) かもしれない。
*周囲が、明る過ぎる(逆光) かもしれない。

*作業場が、高い(転落するおそれ) かもしれない。
*作業場が、脆い(倒壊のおそれ) かもしれない。

☆例えば、次のような危険が発生するかもしれません。
・ 車両が急に「動き出すかもしれない」
・ 通行止めにしていても「車両が進入してくるかもしれない」
・ 車両の運転席から「自分が見えていないかもしれない(死角に入っているかもしれない)」
・ 交差点から急に「車両や人が飛び出してくるかもしれない」
・ 屋外で作業をしていると「(自分/仲間が)熱中症になるかもしれない」
・ 明りがないと、「段差に気付かないかもしれない」「何かにつまずいて転ぶかもしれない」
・ 周囲がうるさいと「指示が聞こえていないかもしれない」

出典
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/index.html)
未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000118557.html)
警備業向け_安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/000611912.pdf)を加工して作成
令和3年1月10日現在

次は
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未熟練労働者の安全衛生教育マニュアル

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