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未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル「警備業編」9、4S・5S

警備員指導教育責任者2号業務

「未熟練労働者の安全衛生教育マニュアル、警備業編」より

第1章 未熟練労働者に対する安全衛生教育
(安全衛生担当者用)令和2年3月

第Ⅱ 未熟練労働者に対する安全衛生教育の流れ

3. 災害防止の基本を教える(その1)【安全衛生のルールや活動の意義を理解させる】

(5) 4S・5S の励行
床に荷物やコード類などが乱雑に置かれていると、つまずいて転倒するばかりか職場環境の悪化につながり作業効率の低下や労働災害の発生リスクが高くなるおそれがあります。
そのため、4S(整理、整頓、清掃、清潔)を徹底して、職場環境の改善・維持に努めましょう。
さらには、4Sを身につけるための習慣(しつけ)を加えて5Sを励行しましょう。

ア. 4S・5Sの基礎
【整理】
*必要なものと不要なものを分けて、不要なものは処分しましょう。
・通路などに不要なものが不用意に置かれていると、つまずいて転倒するおそれがあります。

【整頓】
*必要なものを使いやすいように、分けて配置しましょう。
・必要なものを必要な時に使用できるよう工夫することで作業効率も高くなります。
・また、使用したらきちんと片づけて元の位置に戻すよう心がけましょう(本来の位置を写真で示しておくと、整頓が容易になります)。

【清掃】
*掃除をしてゴミや汚れを取り除きましょう。
・床にゴミや荷物が散乱している場合や、床面が水で濡れていたり油で汚れている場合、つまづいたり、滑って転倒するおそれがあります。

【清潔】
*整理・整頓・清掃した状態を維持しましょう。
・常に快適な職場環境を維持するため、整理・整頓・清掃を繰り返しましょう。
・設備などの正常な動作維持にも必要です。
・清潔にすることで感染症の予防にも繋がります。

【習慣(しつけ)】
*4Sを励行し、習慣づけましょう。
・決められたルールなどは遵守し、繰り返し行うことで習慣づけましょう。
・4Sは、頭で理解しているだけではなく、実際に行動できるよう身につけることが重要です。

*警備業務中は警備に集中しましょう。
・自分の身の安全を守るために立ち位置周辺の整理整頓は必要なことですが、あまり現場の整理・整頓・清掃に気を取られすぎることはよくありません。
・現場によっては交通誘導警備員がホウキなどを持って掃除をしてはいけないところもあります。

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イ. 4S・5Sの重要性
4Sや5Sは、安全な業務遂行や快適な職場環境維持の基本的な行動です。
さらに、警備会社・契約先だけではなく周囲の一般の方との信頼や作業の効率性(生産性)とも密接な関係があります。

*4Sや5Sが徹底されていない場合、次のような悪影響につながるおそれがあるため、しっかりと実践しましょう。

出典
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/index.html)
未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000118557.html)
警備業向け_安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/000611912.pdf)を加工して作成
令和3年1月現在

次は
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未熟練労働者の安全衛生教育マニュアル

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