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交通誘導警備業務20「現場事前調査」(指教責実務)

警備員指導教育責任者2号業務

◉業務管理

◎現場事前調査の意義
・交通誘導警備業務は、道路工事現場等を通行する人や車両の通行の安全を図り、事故を防止することを目的とする。
・目的達成のためには、警備実施場所について周到な事前調査が不可欠。

◎事前調査の着眼事項 
・事前調査は、警備場所を中心とした周辺の道路状況、交通量、交通規制等について、できる限り正確かつ多くの情報を収集し、その実態を的確に把握すること。 
・所轄警察署や道路管理者等に問い合わせ、必ず実地踏査を行う。

⑴道路状況について
・道路状況の的確な実態調査を行うための着眼事項
 ア 道路の幅員及び車両の高さ、重量等の制限状況
 イ 歩道と車道の区分の状況及び舗装の有無 
 ウ 見通しの悪いカープ、坂道、交差点、横断歩道、トンネル、鉄道等のガード下、踏切、橋梁、学童通学路その他危険箇所の有無及びその状況
 エ 路肩崩壊、地盤の軟弱化、凍結等による危険性の有無

⑵交通量について
・警備場所及びその周辺の交通量の調査は、極めて重要
・交通量の的確な実態調査を行うための着眼事項。
 ア 時間帯別、曜日別、天候別の交通量及びその周辺道路の交通量
 イ 時期別(年末・年始、行楽シーズン等)による交通量

⑶交通規制について
・行事、イベントの開催による交通規制、実施期日、規模や範囲等の詳細その他
・所轄警察署や道路管理者等に問い合わせ、警備業務を実施上の、必要な指示や指導を受ける。

⑷その他、事前調査に当たって留意すべき事項について
 ア 道路及び道路状況 (交通量、車線数、信号機の有無、通学路の指定の有無) 
 イ 路線バス等の運行状況 
 ウ 警備場所付近における他の施工業者による工事の有無及びその規模等
 工 大勢の人や車が集まる可能性がある施設等(大型小売店、駅、バス・トラックターミナル、繁華街等)の有無
 オ 照明設備の有無 
 カ 地域の特性(住宅地域、商業地域、工業地域等) 
 キ 隣接する建物の状況(騒音及び人と車両の出入り状況) 

・事故・事件の多発地域、工事に対する住民感情等地域特性の状況把握を必要とする場合は、関係機関(警察、消防)や地域関係者(町内会長、商店街会長)に問合せ、問題点を把握し事前に対処する。

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