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車両等の誘導に関することⅠ、保安用資機材の設置について(交通2級)

交通誘導警備業務2級検定項目
(令和版)

第3章 車両等の誘導に関すること

第1節 交通誘導警備業務用資機材の機能、使用方法及び管理方法に関する専門的な知識

1 交通誘導警備業務用資機材の種類、機能及び使用方法

◯ 保安用資機材の設置

  • 一般道路や高速自動車国道等における交通誘導警備業務においては、保安用資機材の準備や設置、撤去に関する業務を警備業者が一括して受託していることもある。
  • 警備員自らが設置する場合は、保安用資機材の機能を理解し、設置、撤去時の受傷事故の防止に努めなければならない。

⑴ 車道規制時の設置要領、留意事項

  • 「工事予告」標示板は、原則として、工事現場の手前100mから1000mの道路上の左側(中央線側の工事の場合は中央線側に設置することもある)に設置する。

特別講習教本では、「工事現場の手前100mから1000mの道路上」となっておりますが、現状、メーター看板は、50m、100m、200m・・・・で、ほぼどこの現場でも50mからとなっております。道路工事保安設置基準(関東地方整備局や愛知県参照)でも50mからあります。しかし、教本がそうなっている以上「工事現場の手前100mから1000mの道路上」が正解になるものと思われます。

  • 保安用資機材の設置は、車両が進行してくる方向(起点側)から始め、撤去する場合は、逆の地点(終点側)から行う。
  • 交通流に対面する起点側の保安用資機材と中央線との角度は、車両の安全な通行を確保するため、おおむね15度から30度となるように設置する。
  • 交通流に対面する起点側の保安用資機材は、隙間なく並べて仕切るが、対面しない側(中央線上等)の保安用資機材は、適当な間隔を空けて配列してもよい。
  • 工事中であることを示す各種標示板は、工事区間の起点と終点に設置する。
  • 保安用資機材が強風や車両通過時の風圧によって転倒しないよう、土嚢の設置やパイプ等による固定その他必要な安全措置を講じる。
  • 夜間は、回転灯や内照式セフティコーン、スポット照明灯や反射加工を施した保安用資機材を設置する。
  • 高速自動車国道等においては、発炎筒の使用や警戒員の配置、車線規制用標識車両を設置するなどの安全対策を講じる。

特別講習教本には、「発炎筒の使用」とありますが、発炎筒の使用は緊急の場合と思われます。高速自動車国道等の工事などでもLED発光の機器が使われるものと思います。しかし、教本がそうなっている以上「発炎筒の使用」が正解になるものと思われます。

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⑵ 歩行者用通路の設置要領、留意事項

  • 一般歩行者の通行が困難になる場合は、安全な場所に歩行者用通路を設置する。
  • 歩行者用通路は、凹凸やぬかるみがなく、転倒するおそれのない場所に設置する。
  • 歩行者用通路は、落下物等のおそれがある危険な場所を避けて確保する。
  • 保安柵やセフティコーン、コーンバー等によって、十分な幅員(通常1.5mやむを得ない場合でも0.75m以上)の歩行者用通路を確保する。
  • 作業現場との境界は、保安用資機材を隙間なく並べて仕切るとともに、風圧等で動くことがないよう安全措置を講じる。
  • 歩行者用通路の起点と終点の見やすい箇所に、「歩行者通路」等の標示板を設置する。
  • 夜間は常に十分な照明を点灯し、標示板や歩行者用通路が周囲からよく見えるようにする。

下図:道路工事保安設備設置基準の一例(愛知県より)

出典:愛知県ホームページ(道路工事保安設備設置基準 平成19年4月(平成30年3月改定)愛知県建設部)(https://www.pref.aichi.jp/douroiji/hoansetsubisettikizyun/hoansetsubisettikizyun.pdf)

◉令和2年4月発行の特別講習教本ではおおむね以上のような内容ですが、細かな点で基準が見直され、時代にそぐわない部分があるかもしれません。以下のリンクも参照してみてください。

当ブログの過去記事

交通誘導警備業務用資機材の種類、機能及び使用方法3・保安用資機材の設置(交通2級)

「保安用資機材の設置について」その1

「保安用資機材の設置について」その2

「保安用資機材の設置について」その3

歩行者用通路の設置について

設置基準

道路工事保安施設設置基準(関東地方整備局令和元年5月)

道路工事保安設備設置基準(愛知県建設部平成30年3月改定)

関連問題

問題26、交通誘導警備業務用資機材の使用及び機能(交通2級)

問題27、歩行者用通路を設置する場合の留意事項(交通2級)

問題76、保安用資器材の使用及び設置方法(交通2級)

問題80、歩行者用通路設置の留意事項(交通2級)

問題91、交通誘導警備業務用資機材の使用及び機能(交通2級)

問題147、交通誘導警備業務用資機材の種類、機能及び使用方法(交通2級)

問題146、交通誘導警備業務用資機材の種類、機能及び使用方法(交通2級)

次は、車両等の誘導に関することⅠ、保安用資機材の設置について(交通2級)

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