交通誘導警備業務2級検定項目
(令和版)
第3章 車両等の誘導に関すること
第2節 人又は車両に対する合図の方法と人又は車両の誘導を行うため必要な専門的知識及び能力
1 合図実施上の留意点
⑶ 合図の確実な伝達方法
交通誘導警備員の合図が相手に確実に伝わらなければ、交通の安全と円滑な通行を図る交通誘導警備業務の目的を達することはできない。
◎ 合図を確実に相手に伝えるための主な留意事項
- 誘導の対象となる車両の運転者、他の車両の運転者から警備員がよく見えて、車両に接触するおそれのない安全な位置を選定する。
- 合図を行う場合は、誘導する車両の運転者に注目して行うこと。
- 周囲のエンジン音やその他の騒音で、合図が運転者に確実に伝わらないと認められるときは、警笛又は拡声器を活用する。
- パワーショベル等は、急に旋回、前進及び後退することがあるので、常に安全な距離を保ちながら、運転者が合図を確認できる位置を選定する。
- 合図は大きい動作で、運転者にわかりやすい速さで行う。
- 自己流の合図や不必要な動作は、相手を困惑させ、合図として正確に伝わらないので、動作及び警笛の吹鳴は、正しく基本通りに行う。
- 後進誘導を行う場合は、警笛又は音声を使用するほか、必ず運転者と事前に打合せを行う。
- ー般車両の運転者が警備員の合図を十分に認識し、余裕を持って対応できるよう、一般車両から工事現場までの距離やその車両の速度等を考えて合図を行う。
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