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事故の発生時における二次災害の防止要領

★交通誘導2級検定の特別講習で行った「事故現場における二次災害の防止要領」の実技の一例です。
○想定する状況
・片側二車線の高速自動車国道において車線規制による交通誘導警備業務を実施中に、現場規制帯に車両が接触する事故が発生した。
・警備員が事故現場に駆けつけ、運転手の負傷の有無を確認し、適切な二次災害防止措置を行うまでの実技試験。

◯実技訓練および試験の流れ
1,講師の号令「只今から、二次災害防止要領の実技訓練(実技試験)を実施する。始め。」でスタート。
2,警備員:①から講師に正対し「実施します。」と申告する。
3,右足元にある大旗を右手に持ち、右向け右をして駆け足で事故車両の助手席横②に移動。
4,左向け左を行い事故車両の助手席側から運転席をのぞきこみ「大丈夫ですか。」と声をかけ負傷の有無を確認。
5,事故車両運転手に「停止表示板と発煙筒をお持ちですか。二次災害防止のため私が設置しますので非常点滅灯をつけてください。発煙筒を取ります。」と告げる。
6,左手で助手席のドアを開け助手席に置いてある発煙筒を左手で取り、ドアを閉め発煙筒を点火する動作を行う。(右手でキャップを抜く動作)
7,発煙筒を肩の高さにあげ、路側帯上を駆け足で車両の後方10mの手前1mの③の位置にいたり(右足を一歩踏み出した状態)、安全を確認した後、路側帯上から左手を伸ばして車道上に置く。
8,足の位置はそのままで反転し、事故車両後部④の位置まで路側帯上を駆け足で戻る。
9,右向け右を行い、車両が進行してくる側に顔を向け安全確認を行い「よし。」と呼称する。
10,大旗を開き右手に持ち(後方から来る車両に大旗を示す)事故車両のトランク⑤の位置へ移動する。
11,左手でトランクを開け停止表示板を取り出し、事故車両の右後部後方約5m⑥の位置へ設置する。
12,後方車両に対して誘導を行うため車両が進行してくる方向を注意しながら事故車両後方約3m、⑦の位置まで後ずさりで移動し幅寄せの合図を5回行う。
13,大旗を左手で絞り右手に持ち右向け右を行う、駆け足で路側帯に進みそのまま右に方向を変え開始位置①まで移動する。
14,大旗を巻きそろえ右足元に置き、講師に正対し「終了しました。」と報告する。

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◯大旗による幅寄せの合図

・体は進行してくる車両に対して左足を引きやや半身の体勢になる。

・右手に持っている大旗を垂直(頭上真上)よりもやや右側斜め前の頭上にあげ、そこから大きく円弧を描くように左肩の位置まで振り下ろす。

・戻す時は左肩の高さから大旗が絡まないように、旗の先で八の字を描くようにして元の位置まで戻す。

◯右向け右、左向け左について

・動作の前に必ず基本の姿勢を取ってから右向け右、左向け左を行う。

◯駆け足について

・基本の姿勢から手を握りながら腰のあたりに持ってくる。

・軽く振りながら駆け足。

◎それぞれの動作はキビキビとした動作で行うこと。

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