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雑踏警備業務14「その他事故発生時における措置」(指教責実務)

警備員指導教育責任者2号業務

◎その他事故発生時における措置

○事故発生時の指揮及び警備員の統制要領
・事故発生時の連絡系統、指揮系統を明確にしておく。
・各部所の警備責任者は、状況の急変により警備隊本部の指示を受けるいとまがなく、部隊活動を要すると認められるときは、躊躇することなく必要な措置を講じる。

○現場警備員の遵守事項
① 指揮命令を厳格に守り、連携・協力を緊密にし、一体となって任務を遂行する。
② 進んで指揮者の掌握下に入り、言動を慎み、沈着冷静に、統制のある行動をとる。
③ 些細な状況の変化も見逃さず、警備責任者に報告し、指示を受ける。
④ 負傷者等が出た場合は、迅速かつ適切な応急処置を行い、その状況を速やかに報告する。

○パニックを起こさせない誘導について
・群集は、博覧会やコンサート会場等において、事故等が発生し視界が遮られた場合、ー番よく知っている逃げ口、自分が入ってきた出入口や明るい場所等へ向かう傾向がある。

① 群集の避難誘導は、先頭及び最後尾に警備員を配置する。
② 小集団に分けそれぞれに警備員を配置して誘導する。
③ 災害発生時の群集は、警備員等の指示を待って行動をしようとすることも多く、集団を適切に制御し安全に誘導するための技術を研究しておく。

○パニックを起こさせない広報要領(避難放送)
① 冷静な音声と通常の速さで行い、不安になるような言葉を用いない。
② 今、群集が求めている情報は何かを的確に判断し、繰り返し広報する。
③ 分かりやすい用語を使い、具体的に同一の内容を繰り返し行う。
④ 避難方向については現在地から具体的に指示し、避難の手段や経路も具体的に広報する。

*単調で執拗な広報は逆に反感を持たれたり、また、あまり危険性を強調すると群集心理をあおりたてることになるので注意すること。

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