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事故発生時の応急措置に関すること Ⅰ 、各種事案の通報内容例(雑踏2級)

雑踏警備業務2級検定項目
(令和版)

第4章 人の雑踏する場所における負傷等の事故が発生した場合における応急の措置に関すること

第1節 事故の発生時における警察機関その他の関係機関への連絡を行うため必要な事項に関する専門的な知識及び能力

3 各種事案の通報内容
  • 隊員から事件や事故の連絡を受けた警備隊本部は、冷静さを失わず、必要な情報を素早く把握し、巧遅より拙速を心がけた通報を行う。 

⑴ 事件が発生した場合の通報例

警察官:「はい、警察です。何がありましたか?」

警備隊本部:「侵入事案が発生しました。」

警察官:「発生時間は何時ですか?」

警備隊本部:「〇〇時〇〇分です。」 

警察官:「発生場所はどこですか?」 

警備隊本部:「〇〇市〇〇町〇丁目〇番地、国道〇号線沿い、〇〇商店の事務所です。向かい側に〇〇銀行があります。」 

警察官:「状況はわかりますか?」 

警備隊本部:「事務所に入ったところ窓が割られており、中が荒らされた形跡があります。被害は不明です。」 

警察官:「犯人を見ましたか?」 

警備隊本部:「犯人には遭遇しておりません。」

警察官:「あなたはどなたですか?」 

警備隊本部:「私は、〇〇商店駐車場で雑踏警備業務に従事している〇〇警備の〇〇です。」 

※犯人に遭遇していた場合は、犯人の人数や着衣・特徴・逃走方向などが質問されます。

⑵ 火災が発生した場合の通報例

消防官:「はい、119番、消防署です。火事ですか、救急ですか。」

警備隊本部:「火事です。」 

消防官:「場所はどこですか?」

警備隊本部::県道〇〇号線、〇〇交差点角の〇〇アパートです。」

消防官:「何が燃えていますか?」 

警備隊本部:「2階建てアパートの2階、西側、角の部屋が燃えています。」

消防官:「逃げ遅れた人はいますか?」 

警備隊本部:「アパート内には誰もいないとのことですが、未確認です。」

消防官:「あなたの名前と今かけている電話の番号を教えてください。」

警備隊本部:「私は、付近で雑踏警備業務に従事している〇〇警備の〇〇です。電話番号は〇〇〇一〇〇〇〇一〇〇〇〇です。」 

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⑶ 負傷者が発生した場合の通報例

消防官:「はい、119番、消防署です。火事ですか、救急ですか。」

警備隊本部:「救急です。」

消防官:「場所はどこですか?」 

警備隊本部:「〇〇市〇〇町〇丁目〇番、スーパー〇〇の駐車場です。」

消防官:「どうしましたか?」 

警備隊本部:「〇〇歳くらいの男性が腹痛を訴え倒れています。」 

消防官:「あなたの名前と今かけている電話の番号を教えてください。」 

警備隊本部:「私は、 スーパー〇〇で雑踏警備業務に従事している〇〇警備の〇〇です。電話番号は〇〇〇一〇〇〇〇一〇〇〇〇です。」 

⑷ 交通事故が発生した場合の通報例

警察官:「はい、警察です。何がありましたか?」

警備隊本部:「交通事故が発生しました。」

警察官:「発生時間は何時ですか?」

警備隊本部:「〇〇時〇〇分です。」

警察官:「発生場所はどこですか?」 

警備隊本部:「国道〇号線、〇〇交差点、〇〇銀行の前です。」

警察官:「事故の状況と負傷者はいますか?」 

警備隊本部:「乗用車が歩行者と自転車に接触し、歩行者一名が負傷しました。」 

警察官:「負傷の程度はわかりますか?」 

警備隊本部:「意識はありますが、左足に痛みを訴えているため、救急車の要請をお願いします。」 

警察官:「現在の現場の状況はどうなっていますか?」 

警備隊本部:「運転者が、負傷者の救護と二次災害防止を行っています。」 

警察官:「あなたはどなたですか?」 

警備隊本部:「私は、現場付近で雑踏警備業務に従事している〇〇警備の〇〇です。」 

⑸ 雑踏事故が発生した場合の通報例(警察機関へ連絡する場合)

警察官:「はい、警察です。何がありましたか?」

警備隊本部:「雑踏事故が発生しました。」

警察官:「発生時間は何時ですか?」

警備隊本部:「〇〇時〇〇分です。」

警察官:「発生場所はどこですか?」

警備隊本部:「〇〇市〇〇町〇〇番地、〇〇スタジアム、西口です。」

警察官:「事故の状況と負傷者はいますか?」 

警備隊本部:「通路の段差につまずいて倒れた男性の上に、次々と数名が倒れ込み、下敵きになった男性が負傷しました。」 

警察官:「負傷の程度はわかりますか?」 

警物隊本:「意識はありますが、右足首に痛みを訴えているため、救急車の要請をお願いします。」 

警察官:「現在の現場の状況はどうなっていますか?」  

警備隊本部:「負傷者を安全な場所に搬送したため、群集の流れは正常です。」

警察官:「あなたはどなたですか?」 

警備隊本部:「私は、〇〇スタジアムで雑踏警備業務に従事している〇〇警備の〇〇です。」 

  • あわてて一方的に話すと正確に伝わらず、時間もかかる。
  • 自分だけで一気に話そうとせず、落ち着いて聞かれたことに正確に答える。 

次は、事故発生時の応急措置に関すること Ⅱ、救急蘇生法(雑踏2級)

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