交通誘導警備で主に使用する無線機は、
特定小電力トランシーバーです。
みなさん多分、個人で所有しておられると思います。
そのほかに、状況によっては登録制度対応のデジタル簡易無線(5W/1W)を使う場合もあります。
デジタル簡易無線は高価なため、警備業者が登録、所有し必要な時だけ使用すると言った形ではないかと思います。
特定小電力トランシーバーの特徴
○出力が10mW以下
○通話距離の目安は(中継装置を使用しない場合)
・見通しのよい場所:約2km
・郊外 :約1km ~ 2km(教本では500メートル〜1,000メートル)
・高速道路 :約500m
・市街地 :約100m ~ 200m
*1回の通話時間は、3分以内(電波法で定められている)
*制限時間10秒前に警告音がなり自動的に終了(送信出力を1mWに設定したときは、通話時間の制限はなし)
○トランシーバーは、多数の相手に発信して交互に通信する通話内容はグループで共有する。
○送信ボタンを押している間だけ話す側、それ以外は聞く側
○送信をしている時には受信の機能は働かず、受信しているときは送信機能は動作しない。
○自分が誰で、誰と話すのかを発信すること
通話要領
・通話を行う際はマイクと口元を5㎝〜10㎝はなし沈着冷静に普通の大きさの声、日常会話のテンポで行う。
・送信時はスイッチを押して1〜2秒たってから話し始める。(頭ぎれ防止のため)
・送信が30秒を超えるような時は、2〜3秒間程度間を空けて送信する。
・呼び出しに応答がない時は、むやみに送信を繰り返さず自分の機器に異常がないかチェックを行うこと。
片側交互通行における交信の一例
1,方交開始
2,両側で止める
3,センター(現場内)からAへ開始指示が出る
A,それでは西側(車両)送ります
B,東側了解
A,西最終は1234(ナンバー復唱する)
B,東了解
B,東1234確認で送ります
A,西了解
B,東最終は5678(ナンバー復唱する)
A,西了解
A,西5678確認で送ります
B,東了解
これが延々と続きます。
車が1台の場合は、「のみ」
2台の・・・「車両2台」
3台の・・・「車両3台」
4台目から「ナンバー」
ちょっと間が空いた場合・・・「車間です」「飛び飛びです」のあとナンバー
*トランシーバーを使う上で最重要事項は
無駄な会話をしないこと!
*乾電池の予備は必ず常備携帯しておくこと。
ついでに2級検定出題の範囲に
交通誘導警備業務用資機材の点検及び整備があります。
これは、資機材の数量を常に把握しておく、保管場所に注意する、整理整頓をする、丁寧に取り扱う、予備を保管しておく、現場においては作業や歩行者等に邪魔にならないように定められた位置に配置する。定期的に点検、整備を行うこと。簡単ですが一般的な内容で良いと思います。
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