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群集の性格と群集心理の特性2

◉群集の性格と群集心理の特性

◎群集心理の特性

①無名性
・共通の対象を中心として一つの全体的なまとまりとなり、次第に自己意識が薄らぎ、全体の中に融合する。その結果、自己を無名の人とし、群集の一部分として意識する。
 
②無責任性 
・自己を群集の一部として自覚する。
・悪いことをしているのは、群集を扇動している者であり、その他の者は罰を免れることができる等の罪悪感が薄くなり、責任性がなくなる。 
・個々の責任感が弱まり、群集の雰囲気に左右されやすく、公衆道徳や社会秩序、社会規範に対する意識、理性が失われる。

③無批判性
・共通の対象に対する知識が部分的であるため、正当な判断ができず、無批判的に他人の判断や発言を鵜呑みにする。
 
④情意性
・互いに思うこと、考えていることが通じ合うこと。
・感情性が強く、知的作用が著しく後退し、情意性が表出する。
・人がその感情を他の人に伝達し表現することにより上昇し、そのまま行動に移る。

⑤暗示性 
・意識の範囲が狭くなり、外部からの影響に対する抵抗が弱くなる。

⑥親近性
・相互の心理的交渉を通じて、親近感・同志感を持つようになる。

⑦暴力性
・群集の中にあることによって、極めて強い想像力が働き「事故が起こるのではないか」という恐怖心や思うようにならないことへの怒り、焦燥感から暴力的行為を行いやすくなる。

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