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礼式と基本動作(交通2級)

交通誘導警備業務2級検定項目
(平成30年版)

Ⅱ. 警備員の資質の向上に関する専門的な知識

2 礼式と基本動作
① 礼式
・節度ある礼式は、自身の心を引き締め、規律ある職場を形作るとともに警備員に対する社会的信頼感を高める。
・警備員は、礼式の意義を理解し、繰り返し訓練を行い、正しい礼式を身に付けることが大切である。
・警備員の服装や身だしなみは、周囲の人たちの注目の対象であり、これらを端正に整えることで信頼感が高まる。

○敬礼
・敬礼を行う者は、通常、受礼者の答礼が終るのを待って元の姿勢に戻る。
・ただし、号令がかかる場合は、号令に従う。

○脱帽時の敬礼
・受礼者が明らかに認めることができる距離のところで行う。
1.受礼者に向かって姿勢を正し、注目する。
2.上半身を約15度前に傾けて行う。
3.元の姿勢に戻る。

○着帽時の敬礼
・着帽時は、特に定めがある以外、受礼者から約6歩のところで、挙手注目の敬礼を行う。
1.受礼者に向かって姿勢を正し、注目する。
2.右手を挙げ、指を接して伸ばし、人差し指と中指を帽子の前ひさしの右側に当て、手のひらを少し外側に向け、ひじを肩の方向にほぼその高さに上げる。
3.元の姿勢に戻る。

② 基本動作
・基本動作により、警備員の規律が守られ、士気が高揚し、突発的な事故の発生に際して適切かつ機敏な対応ができる平常心や協調心を養うことができる。
・警備員は日頃から基本動作を繰り返し練習し、習慣として定着させる必要がある。
・基本動作には、特に法令等で定められてはいない。
・警備業では一般的に、次の要領で実施されている。

○基本の姿勢
(号令)
「気をつけ」
(要領)
1.両かかとを一直線上にそろえて付け、両足先は約45度に開いて等しく外に向ける。
2.両ひざは伸ばし、上体は正しく腰の上に落ち着け、背を伸ばし両肩をやや後ろに引き胸を張る、3.両腕は肩に力を入れず一様にこれを下げ、両ひじは自然に垂れ、手のひらをももに付ける。
4.指を軽く伸ばして並べ、中指をおおむねズボンの縫い目に当て、首及び頭をまっすぐに保って口を閉じ、あごをひき、両眼は正しく開いて前方を直視する。

○休憩
(号令)
「休め」
(要領)
1.その場で左足を約20㎝(両かかとの内側を結ぶ最短距離)横に開き、体重は両足に均等にかける。
2.手は後ろに回し、右手の甲を左手でつかむ。
3.休憩中は、指揮者の許可がなければ談話等をしてはならない。

○方向変換
*右向け及び半ば右向け
*左向け及び半ば左向け
(号令)
「右向けー右」「半ば右向けー右」
「左向けー左」「半ば左向けー左」
(要領)
1.回転側の足のかかと、反対側の足つま先とを軸として90度(半ばの場合口ま45度)右又は左に向きを変える。
2.反対側の足を引き付け、同一線上にそろえる。

*後ろ向け
(号令)
「まわれー右」
(要領)
1.右足を約一足長斜め後ろに引く。(一足長=自分の足のサイズ分)
2.足先をわずかに左かかとから離し、両足先を少し上げ、両足のかかとを軸にして180度右に回る。 (回る時、手をももから離さない。姿勢をくずさないように、すばやく、正確に回る。)
3.右かかとを左かかとに引き付け基本の姿勢に戻る。

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警備員の礼式等は警察礼式を参考にしているものと思われます。
実際の動きなどは消防団の消防訓練礼式の基本動作なども参考になります、消防団の礼式についてはネット上に画像や動画がたくさん掲載されていますのでそちらを参考にしていただくのも良いかと思います。
・消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)
・「防災・危機管理 e-カレッジ」(https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/)
秋田県仙北市(http://www.city.semboku.akita.jp/)消防団:消防訓練礼式の基本動作(停止の間の基本動作)

参考:警察礼式
警察礼式を次のように定める。

第一章 総則
(敬礼の原則)
第六条  警察官及びその部隊は、特に定めがある場合のほか、上官に対しては敬礼を行い、上官は、これに答礼し、同級者は、互に敬礼を交換しなければならない。
2  敬礼を行うときは、通常、受礼者の答礼の終るのを待つて旧に復する。

(答礼)
第八条  敬礼を受けたときは、何人に対しても、必ず答礼を行わなければならない。

(敬礼の方法)
第十四条  室内の敬礼は、受礼者に向つて姿勢を正し、注目した後、体の上部を約十五度前に傾け、頭を正しく上体の方向に保つて行う。
2  前項の場合において、帽子を持つているときは、右手にその前ひさしをつまみ、内部を右ももに向けて垂直に下げる。
3  前項の規定にかかわらず、制帽を持つている婦人警察官にあつては、右手にその縁をつかみ、記章を前方に、内部を右腰に向け、右腕に抱える。

(敬礼の方法)
第二十条  室外においては、特に定めがある場合のほか、挙手注目又は警棒を右手に持つているときは警棒の敬礼を行う。
2  前項の敬礼は、受礼者を離れること約六歩の所で行う。

(敬礼の要領)
第二十一条  挙手注目の敬礼は、受礼者に向かつて姿勢を正し、右手を上げ、指を接して伸ばし、ひとさし指と中指とを帽子の前ひさしの右端(制帽を着用している婦人警察官にあつては、つばの前部の右端)に当て、たなごころを少し外方に向け、ひじを肩の方向にほぼその高さに上げ、受礼者に注目して行う。
2  警棒の敬礼は、受礼者に向かつて姿勢を正し、警棒を握つたこぶしを前方に向け、そのおや指があごの直前約十センチメートルの位置に来るように活発に上げ、警棒を身体と約十五度になるように前に傾け、つばの一方の先端部をあごに向けて受礼者に注目して行う。
第3項、省略 

* 出典

・e-Govウェブサイト(http://www.e-gov.go.jp)

・警察礼式(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=329M50400000013)

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