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事故等の発生時における心構え1、消火器(交通2級)

交通誘導警備業務2級検定項目
(平成30年版)

Ⅳ. その他事故の発生時における応急の措置を行うため必要な事項に関する専門的な知識

◎事故等の発生時における心構え

1 消火器の機能及び使用方法
① 消火器の構造及び機能
○火災の種類(燃える物質によって分類)
*A火災(普通火災)=木材、紙、衣類などが燃える火災
*B火災(油火災)=石油やガソリン(可燃性液体)、油脂類などが燃える火災
*C火災(電気火災)=電気設備、電器器具など感電の恐れのある電気施設を含む火災

○消火器の分類
*粉末系消火器
*水、泡系消火器
*ガス系消火器

○消火器の種類
*加圧式消火器
・消火器の容器内に高圧ガス(炭酸ガス又は窒素)を充てんした加圧用ガス容器が取り付けられており、レバーを握ることによって切り矢(カッター)で加圧用ガス容器の封板を破ることにより、ガスをガス導入管を通じて容器内に放出させ、その圧力を利用して消火剤を撹拌し、ノズルを通じて放射する。
*蓄圧式消火器
・消火器の容器内に圧縮ガス(窒素+ヘリウムガス)が充圧されており、レバーを握ることによってバルブが開き、ガスの圧力を利用して消火剤をノズルを通じて放射する。

消火器には、適応火災が定められており、消火器本体に絵表示が記載されている。

☆粉末消火器は、リン酸アンモニウム及び重炭酸ナトリウム等を主成分とした粉末を使用して、窒息効果及び抑制効果により消火を行う。
・水消火剤は、比熱と蒸発熱が大きいため、高い冷却効果が期待できる。
・強化液消火剤は、炭酸カリウム水溶液で冷却効果がある。
・ガスは、泡消火剤と同様に燃焼物を覆うことによって生じる窒息効果によって消火する。

○消火能力
・消火器本体に表示してあるので確認しておく必要がある。
☆消火器の容量によって異なる。放射距離は約3〜8メートル、放射時間は7〜16秒である。
(例、消火剤3キログラムの場合の放射距離は約3〜6メートル、放射時間は約13秒である。)

○使用方法
① 安全栓を抜く。
② ノズルを持ち、火点に向ける。
③ レバーを握る。

○消火方法
① 火の根元をねらい、手前からほうきで掃くように薬剤を放射する。
② 屋外で使用する場合は、風による薬剤の飛散を防止するため、風上から放射する。
③ 水のような浸透力がないので、再燃防止に務める必要がある。

☆2級検定では、消化能力、使用方法、消化方法。この3点が重要です。

参考
消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)
消火器ドットインフォ(http://syoukaki.info/)
日本消火器工業会HP(https://www.jfema.or.jp/)
消防防災博物館(http://www.bousaihaku.com)

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