交通誘導警備業務2級検定項目
(令和版)
第3章 車両等の誘導に関すること
第2節 人又は車両に対する合図の方法と人又は車両の誘導を行うため必要な専門的知識及び能力
1 合図実施上の留意点
- 警備員の合図一つ一つの動作が人や車両の安全を左右することになる。
- 交通誘導警備員の規律ある行動は、一般の歩行者や運転者に好感を与え、その警備員だけでなく、広く警備業界全体に対する評価を高めることにつながる。
⑴ 基本的留意事項
- 警備員は、服装、頭髪、その他の身だしなみを清潔・端正にすることはもちろん、体調を整え、日頃から誘導技術の向上に努め、心身ともに良好な状態で交通誘導警備業務を行うように心がける。
- 交通誘導警備業務は、相手の自発的な協力に基づいて行われるものであり、特別に権限を有する者のような指示や命令をすることがないようにする。特に言語態度には十分留意し、トラブルを引き起こさないようにする。
- 基本の姿勢及び合図の方法を習得し、節度を守り、相手にわかりやすい動作で行う。
- 常に周囲の交通状況を把握し、工事関係車両等特定の車両のみを優先した誘導を行わないようにする。また、誘導ミスによって交通事故を引き起こし たり、一般車両等に迷惑をかけたりすることのないよう、常に現場の交通状況全般に気を配り、安全かつ円滑な誘導に努める。
- 交通誘導警備業務は、信号機、道路標識等が設けられている場所においては、これらに従い、現場に警察官等がいる場合にはその指示に従う。 また、道路交通法の定める車両及び歩行者の通行方法に適合する範囲内で行う。
- 道路工事現場で交通誘導警備業務に当たる場合、道路使用許可条件を熟知しその条件を守り、安全かつ円滑な誘導に努める。
- 歩行者や通行車両等の安全を図り、工事用車両や工事関係者、警備員自身の受傷事故の防止に努める。
- 特に夜間は過労運転、飲酒運転、速度違反等におる重大事故の発生が多ことに留意し、常に安全確保に努める。
- 合図を明確に相手に伝えるため警笛又は拡声器を併用する。(周辺状況により使用できない場合もあるので事前に確認しておく)
- 手旗が絡まった場合は、手旗を下げて直す。手旗を上げたまま絡みを直すため振り回したりすることは、相手に対する合図の内容が不明暸になる。
- 複数の警備員によって交通誘導警備業務を行う場合は、相互に連携して行う。
関連問題
次は、車両等の誘導に関することⅡ、合図実施上の留意点2(交通2級)
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