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負傷者の搬送要領

交通誘導2級の出題範囲、具体的内容の中では、「負傷者等の搬送要領及び応急手当の概要」
雑踏2級の出題範囲、具体的内容の中では、「負傷者の搬送要領」
ちなみに、交通誘導2級検定の実技講習では「意識のある負傷者の搬送」と「意識のない負傷者の搬送」の両方の実技訓練、実技試験がありました。

まず、教本(手引書)のまとめ

負傷者の搬送 
負傷者の倒れている場所や状態が安全でない場合。
必要最小限度の範囲内で、安全な場所へ移動、姿勢を直す。
*首や脊椎に負傷があると思われるときは、医師が来るまで動かさない。
相手の体に無理を与えない
体をできる限り水平に保つ
患部に触れない
搬送が終るまでは、負傷者の観察を怠らない。

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⑴ 簡易担架による搬送 
付近の機材を活用することが必要である。コーンバー、各種棒、毛布、シート、上着など。
下図参照

出典:総務省消防庁「わたしの防災サバイバル手帳」

クリックしてsurvival2204.pdfにアクセス

⑵ 肩を貸して歩かせる方法
足又は足首に軽い負傷をしている場合。
①右足を負傷している場合、相手の右手首を自分の右手で握り、相手の右腕を自分の首にかける。自分の左手で相手の左腰のやや上を抱きかかえる。
②自分の左足を相手の両足の中間に入れる。
③左肩を相手の肩下に深く差し入れ、相手を少し吊り上げる。
④相手の右足を左の方に抜いて、自分の左足の外側に出させ、負傷した足を使わせないようにして歩く。

⑶ 引きずる方法
体重の重い負傷者を火急(かきゅう)の際、急いで移動させる。

A 直接引きずる方法(Ⅰ)
①仰向けの相手の頭の方から接して、後ろから上半身を起こす。
②わきの下から両手を差し入れて、相手の胸の中程で相手の両手首 (又は片腕の前腕)をつかみ、やや引き上げ気味にして引きずる。

B 直接引きずる方法(Ⅱ)
狭い場所や火災等によって、 煙が立ち込めている状態の中など。
①相手の胸の上に三角巾、ひも、手拭、ネクタイ等を置き、相手の手首を組み合わせて固く結ぶ。
②相手の手首を結んだ腕の輪の中に、顔を横にして入れた後、相手の上にまたがる。
③両手を床にしつかり張って、相手の顔を持ち上げ、四つんばいになって引きずる。

C 毛布を利用する方法
①相手を毛布の対角線上に仰向けに寝かせる。
②毛布の下端(相手の足の部分)を上に折り曲げ、左、右端を相手にかけて包み、上端(相手の頭の部分)を持って引きずる。
*担架等が使用できない場所で事故現場から他の安全な場所へ緊急に移動されるために徒手般送が用いられます。
*徒手搬送は、いかに慎重に行っても傷病者に与える影響が大きいことを認識して、必要最小限度にとどめるべきである。

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