◉行事等の態様別の警備形態の特徴
◎花火大会会場
・花火大会は季節的なイベントで夕方から夜間にかけて実施される。
・観客の中には高齢者や子供、外国人など、客層が多岐にわたる。
・限定された短時間の開催のため、限られた時間帯に非常に多数の観客が移動する。
*花火の打上げが終了する直前・直後が最も危険な時間帯である。
・飲酒者も多い、荒れる気配がある集団に対しては、早期発見と監視の継続が必要。
・荒れた場合は、警備隊本部を通じて警察の対応を要請、警備員のみでの対応は控える。
・群集の歩行障害となる場所での出店があれば警備隊本部へ連絡し、指示を受けて対処する。
◎神社・仏閣の初詣
・深夜の場合は足元が暗い。
・飲酒していたり、着物を着用しているなど、とっさのときに素早い動作ができない場合もある。
*毎年同じ場所で、同じ時間帯で初詣が行われることが多く、参拝者にも暗黙のルールが周知されている反面、危機感に乏しく、過密状態になってもそれほどの危険性を感じないまま事態が推移するという危険性がある。
◎その他
⑴ショッビングセンターの開店等
・営利を第一としたイベント。
・来場した車両と人の回転を速めるための警備技術が要求される。
・来店者数も瞬間的には収容可能数をはるかに上回ることもある。
・アトラクションや無料配布品等があり「お祭り気分」で老若男女が参集。
⑵バチンコ店の開店
・来場者は、容易に整列しない傾向がある。
・早く自分の気に入った遊戯台を確保するために扉が開ききる前に店内に走り込む来場者も少なくない。
・開店直後の走り込みを防止するために物理的方法を講ずる必要がある。
・事前に入場整理券を配布し、一定の時間帯に入場できる人数を制限し一旦解散させる方法も有効である。
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