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事故発生時のニ次災害防止要領

◉事故発生時のニ次災害防止要領
事故が発生した場合は、被害の軽減を図り、二次災害の防止措置を行う。
 
○転倒、将棋倒し、群集雪崩(ぐんしゅうなだれ)
群集密度が過密、転倒、将棋倒し、群集雪崩等の事故が発生。
直ちに転倒した人々を救出し、過密状態の解消を図る。

⑴ 事故現場での危険回避 
現場警備員は、直ちに過密部分にいる群集に対して広報。
周囲の群集を押さないこと。
幼児や高齢者に過剰な圧力がかからないよう配慮。
過密部分にいる群集を分散。
過密場所からの退避を周知徹底。

⑵ 周辺からの流入阻止 
その場所だけを規制しても過密状態は解消しないことが多い。
周辺にいる群集に対して事故の発生を広報。
事故現場への流入を規制。
その場で停止、迂回させる。
過密状態となっている場所の群集密度を早期に緩和する。

状況によっては、群集に対し実力行使によって、事故現場への流入を阻止する。

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○階段、エスカレータでの転倒
階段やエスカレータでの転倒事故が発生した場合
直ちにその通行を禁止。
転倒した者の救出を行う。
 
⑴ 階段での転倒 
階段の直近にいる群集に対し、階段部分の通行禁止の措置をとる。
階段の上部にいる群集には、階段部分に踏み込まないよう広報を徹底。
階段上部に通じる通路にいる群集に対しても前の群集を押さないよう広報を行う。
 
⑵ エスカレータでの転倒 
エスカレータの運行を直ちに停止。
エスカレータの直近にいる群集に通行禁止の措置をとる。
エスカレータの上部にいる群集に踏み込まないよう広報を徹底する。
運行を再開する場合は、人がいないことを確認してから行う。

○施設・設備等の損壊又は倒壊等
仮設通路の倒壊
仮設階段の倒壊
危険防止用の手摺りの倒壊
場内交通機関の高架部分からの転落
その他群集の周辺で大規模な事故が発生した場合

速やかに周辺の群集を安全な場所まで退避させる。 

必要に応じて事故現場に群集が近寄ることを阻止する。
通行止め、一方通行措置、迂回措置。

☆群集が移動しようとするときは想像を超えた大きなエネルギーが生ずる。
☆群集密度の高い群集が移動しようとする場合、停止させられた状態が長くなるほど苛立ちの心理が働き大きなエネルギーが発生する。
☆群集が、停止状態またはゆっくり進行する流動状態で緊急事態を聞知したときは避難のために急に駆け出す。
☆群集は避難の際、他のものより早くという意識が強くなりその速度、エネルギーは大きなものとなり危険な状態を生み出す。
◎群集に対し絶えず情報を広報し、群集を落ち着かせることに務める。

「群集雪崩(ぐんしゅうなだれ)」
群集がさまざまな方向から複雑に力が働いた結果、もみあいが生じ、人々が転倒すること。
力が一方向に加わることで人が次々に倒れる「将棋倒し」とはメカニズムにおいて違いがある。

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