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事故発生時の初動措置要領

事故発生時の初動措置要領

◎初動措置の重要性
雑踏警備現場で事故が発生 → 初期段階の適切な対応により、その後の被害を大きく軽減させることができる。
異常があれば、まず警備隊本部へ速やかに連絡し、指示を仰ぎ初動措置を行う。

◎危険な過密状態、将棋倒し、群集雪崩
① 警備隊本部に必要な事項を報告、遊撃隊、警備員の増員、警察官等の臨場を要請。 
② 現場で危険な状態が発生していることを広報、群集に対し冷静な対処を呼びかけ、パニックを防止する。 
③ 現場の群集に、幼児、高齢者等の保護を呼びかけ、周辺の人を押さないよう広報。 
④ 現場に向かう群集に、前方で危険な事態が発生していることを広報、前進を止め、後退、迂回し、事故現場から脱出してくる群集を受け入れるスペースの確保に協力を求める。 
⑤ 必要に応じ、現場に向かう群集を制止、過密状態となった群集の分散、解散等の措置を行う。 
⑥ 警察官の臨場後は、その指揮に従う。

◎負傷者、急病人
① 負傷者、急病人の発生を広報、周辺の群集を遠ざけ、負傷者の救護のため後続の群集を一時停止又は迂回させる。 
② 周りに協力を求め、負傷者、急病人の周囲に空間を作って安全を図り、群集の中から安全な位置まで搬送する。 
③ 警備隊本部に必要な事項を報告し、救急車等の要請を行う。負傷・病気が軽度であれば最寄りの救護所を案内又は同行する。 
④ 応急処置を必要とする場合は、周囲に医師等がいないかを確認。警備員が状況により人工呼吸、止血等の手当てを行い救急隊の到着を待つ。 
⑤ 負傷が不法行為による場合、警備隊本部に報告し、不法行為者や関係者の確認、現場保存等を行い、警察官の臨場を待つ。 
⑥ 緊急自動車の誘導路を確保。 

 
◎泥酔者等
① 泥酔者や挙動不審者を確認したときは、警備隊本部へ連絡し相手を刺激することなく動向を観察する。 
② 泥酔者等が周囲に迷惑を掛け暴れて他に危害を加えるおそれのある場合は、警備隊本部へ即報し、危険行為に対する警告・制止を行う。 
③ 泥酔者等の状況により、警察官の臨場を要請。警察官到着までの間は、他の群集を近づけない措置をとり、自傷、他害のないように監視する。 
④ 不法行為を行い、他人に暴行・傷害等を加えた場合は、応援要請等の措置を講じ、現行犯逮捕した場合は、直ちに警察官に引き継ぐ。 

◎迷子、迷い人
① 迷子や迷い人を確認したときは警備隊本部へ連絡、付近に保護者がいないかを確かめる。保護者等も迷子や迷い人を探していることが多いので、(一定時間、5〜10分程度)その場で待っことも効果的。 
② 周辺に保護者等がいない場合は、迷子センター等、定められた施設に同行。保護者という人物が現れても、迷子本人の表情や態度を観察し、不審な状況があれば定められた施設へ同行する。 
③ 警備隊本部に対応結果を報告し、状況を記録する。

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