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避難誘導の方法3(指教責基本)

警備員指導教育責任者2号業務

◎人に対する避難誘導活動

⑴ 集団の管理

*群衆そのものに潜む発災時の行動心理を理解して必要な措置を講じる。

  • 混乱する大集団は少人数に分散する。
  • 発災場所直近の非常口に全員が殺到しないよう、階段等の避難施設数に応じた分散避難誘導を行う。
  • 集団を避難させる場合には、先頭、最後尾及び小集団の区分ごとに警備員を配置する。
  • ロープ、携帯用メガホン、トランシーバー、照明器具、立て札等、資機材はいつでも使用できるよう整備しておく。

⑵ 集団の行動と警備員の役割

  • パニック発生の発端となる刺激は、 群集のリーダーの有無、 刺激の反復、 疲労などの個人的条件が多く、これらを和らげることが冷静な避難行動につながる。
  • 自然発生的リーダーに任せず、状況に応じて集団を適切に制御し、安全に避難予定地に誘導できる警備員の技術訓練が要求される。
  • 避難誘導時の立ち位置は、避難する者からよく見える位置で、避難する者と接触するおそれや避難の妨げになるおそれのない位置を選ぶ。

⑶ 避難時のバニック防止 

  • 不特定多数の在来者は、従業員、警備員の何らかの指示を待って行動する。
  • 避難放送の指示は危機感をあおらない、沈着冷静な音声で行う。
  • 避難方向の指示も単に方向の指示だけでなく、現在位置から先はどうなっているか、避難路の順序を納得させる配慮が必要である。
  • 緊急時は簡易な表現を使い、複雑なことは伝えない。また、あやふやな言い方をしない。
  • 避難誘導は、身振り手振りを併せて行う。

⑷ 避難時の放送等 

  1. 冷静な音声で放送し、不安になるような言葉は使わない。
  2. 情報の信頼性を高めるため、「こちらは防災センターです。」「こちらは〇〇警備隊長です。」などの言葉を付加する。
  3. 放送は、分かりやすい用語で具体的に、同一内容を何回も繰り返す。
  4. 放送者は、できるだけ同一人が行う。
  5. 階別、プロック別放送によって、危険場所と安全場所の両方に、それぞれの内容で放送する。
  6. 危険場所が一部分であるにもかかわらす、全体が危険状態になったような錯覚を与えることのないようにする。

☆これからは、外国人来訪者や障害を持つ方々が円滑に避難できるよう、様々な方に配慮した効果的な避難誘導等が必要になってきます。

*こちらもぜひ参考にしてください

(総務省消防庁ホームページ)  に掲載されています

「外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び
避難誘導に関するガイドライン」

次の項目は、避難誘導の方法4(指教責基本)

その他の、指教責2号項目一覧

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