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未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル「警備業編」3

警備員指導教育責任者2号業務

「未熟練労働者の安全衛生教育マニュアル、警備業編」より

第1章 未熟練労働者に対する安全衛生教育
(安全衛生担当者用)令和2年3月

第Ⅱ 未熟練労働者に対する安全衛生教育の流れ

1. 職場には様々な危険があることを理解させる

警備業務は、他の産業と比較すると危険と直面する頻度が高いという側面を有している。
その特性上、第3者による加害など労働災害防止上の難しい要素がある。

暗がりでの作業など人間生理学的な面を考慮する必要がある。
交通誘導の際には自動車などへの接触による死傷。
その他、熱中症など。

しかしながら、職場にどのような危険が潜んでいるかを知り、理解することで、
そのような危険から身を守り、怪我の回避につながります。

特に未熟練労働者に対する安全の第一歩は、
「職場にはさまざまな危険がある」ことをよく理解させ、危険に対する意識を高めさせることです。

ヒヤリ・ハット事例や実際の労働災害事例(あわせて「事例」という)を紹介することは、
危険意識の向上や身につけるべき知見を学ぶにあたり優れた教材でもありますが、
ただ紹介するだけでは十分な効果が得られません。

安全衛生教育を実施する際には、
例えば労働者と一緒に「どこに問題があったのか」
その問題を踏まえ「どうすれば災害は防ぐことができたのか」を考える時間を設けることで、
事例の理解を深め、安全対策の意味(何を避けるための対策なのか)などを理解することにつながると期待されます。

**事例を活用した教育のポイント**
① 何が起きたのかを紹介する
事例を題材に、「何が起こったのか」をまずは紹介しましょう(事例の概要のみの紹介)。

② どこに問題があったのかを考える時間を設ける
上記の情報をもとに、その事例は「どこに問題があったから発生したのか」を労働者同士で話し合い、自ら考える時間を設けましょう。

③ 安全衛生教育担当者を含めて意見交換する時間を設けましょう
次に、安全衛生教育担当者から「事例の問題点」を示しつつ、労働者と意見交換をしましょう。
目的は、答え合わせではなく、意見交換を通じて事例に対する理解を深めることです。

④ どうすれば労働災害は防ぐことができたのかを考える時間を設ける
上記で挙がった問題点を踏まえ、「どうすれば労働災害は防ぐことができたのか」を再び労働者同士で話し合い、自ら考える時間を設けましょう。

⑤ 再度安全衛生教育担当者を含めて意見交換する時間を設けましょう
再び安全衛生教育担当者から「災害防止のための安全対策」を示しつつ、労働者と意見交換をしましょう。
ここでも目的は、答え合わせではなく、意見交換を通じて安全対策に対する理解(何を避けるための対策なのか)を深めることです。

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事例は、大きくヒヤリ・ハット事例と実際に発生した労働災害事例に分けられますが、
期待される効果は少々異なります。
目的に応じて、安全衛生教育担当者は事例を入手し、安全衛生教育に活用してください。
自社で発生した事例を用いて、実際の現場で解説することで効果的かつ効率的な教育につながり、
より一層理解を深めることが可能になると期待されます。

① ヒヤリ・ハット事例の活用
ヒヤリ・ハット事例は、危険が身近に潜んでいることを理解させるうえで効果的な教材です。
本マニュアルでは、イラスト付きで紹介しておりますので、ぜひ活用し、効率的な安全衛生教育の実施に繋げてください。
なお、ヒヤリ・ハットを活用した安全活動の詳細は、「3.(4)ヒヤリ・ハットの活用」を参照してください。

② 実際に発生した労働災害事例の活用
労働災害事例は、実際に危険が顕在化した場合どうなるのかを示し、職場の危険を理解させるうえで効果的な教材です。
特に自社で発生した労働災害事例の場合、実体験談を紹介することにつながるため、高い教育効果が期待されます。
本マニュアルでは、代表的な4事例を紹介しておりますので、適宜活用し、効率的な安全衛生教育の実施に繋げてください。

③ 様々な労働災害事例を入手
警備業では、警備対象や警備区分などによって発生する労働災害は様々です。
そのため、自社の業務内容に鑑みて、本マニュアルで紹介している事例では適していない場合、
適宜厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」や一般社団法人全国警備業協会の労働災害事例集などを活用して事例を入手してください。

以下、pdf資料
(1) ヒヤリ・ハット事例の活用【資料】
ア 「転倒」の事例
イ 「交通事故」の事例
ウ 「墜落・転落」の事例
エ 「はさまれ」の事例
【参考】 工事現場などで使用される特殊車両等
【参考】 交通誘導警備業務用機材

(2)労働災害事例の活用【資料】
道路拡幅工事で車両の誘導中にドラグ・ショベルにひかれる
炎天下の屋上駐車場で車両の誘導・整理の作業中、熱中症に罹る
警備会社の作業者が屋上の駐車場から自車専用エレベーターに誘導中、搬器から墜落
発電所の構内を自動車で巡回中、海中に転落
(3)その他労働災害事例(参考)

厚生労働省ではありませんが参考までに↓

出典
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/index.html)
未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000118557.html)
警備業向け_安全衛生教育マニュアル(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/000611912.pdf)を加工して作成
令和3年1月10日現在

次は
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