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交通誘導警備業務4「車両及び歩行者の誘導の方法」(指教責実務)

警備員指導教育責任者2号業務

◎車両及び歩行者の誘導の方法

4.合図の種類と基本動作

⑴ 手旗(赤、白)、誘導灯による合図の方法

ア 基本の姿勢
 (ア)軽くかかとを接しひざを伸ばす。
 (イ)背を伸ばし両ひじは自然に垂らして上体を腰の上に正しく保つ。
 (ウ)左右に注目する場合には頭だけをその方向に向けるようにし上体をねじらない。
基本の姿勢、正面

イ 停止の合図
 (ア)体を停止を求めようとする相手の進行方向に正対させる。
 (イ)赤旗(誘導灯)を側頭部に沿って垂直に上げた後、相手を注視しながらひじや手首を曲げすに小角度(約30㎝幅)に左右に振り停止の予告を行う。
 (ウ)赤旗(誘導灯)を肩の高さまで水平に下ろす。
 (エ)停止の予告を行っているときなどに赤旗が絡まった場合は、必ず赤旗を下ろして直す。赤旗を上げたまま絡みを直すために振り回したりすることは相手に対する合図の内容が不明確となるばかりか混乱を引き起こすこともあるので絶対に行わない。
 (オ)停止を求めた車両には、発進までの間停止の合図を継続する。
停止の合図1

停止の合図2

停止の合図3

ウ 進行の合図
 (ア)体を進行させようとする相手方の進行方向に平行させる。
 (イ)相手を注視しながら白旗(誘導灯)を進行させようとする相手方の方向へ両肩の延長線上に水平に向ける。
 
 (ウ)進行方向の安全を確認し白旗(誘導灯)を水平の位置から反対側の下方約45度の位置までひじや手首を曲げずに下を通って大きく振る。白旗(誘導灯)を振る幅はできるだけ大きく分かりやすい速さで行う。速やかに基本の姿勢に戻るが相手の運転者が自分の前を通過するまでは注視を継続する。
進行の合図1

進行の合図2

進行の合図3

進行の合図4

エ 幅寄せの合図
 (ア)体を幅寄せを求めようとする相手の進行方向にやや半身にさせる。
 (イ)相手から見て右(左)に寄せる場合は、右(左)手を垂直に上げ相手を注視しながら右(左)から左(右)へ頭上から肩の高さに向かって白旗(誘導灯)を振る。


オ 徐行の合図
 (ア)体を徐行を求めようとする相手の進行方向に平行させる。
 (イ)相手を注視し車両側の白旗(誘導灯)を手の甲を上に体と平行にし肩の高さで水平に伸ばす。
 (ウ)白旗(誘導灯)は手首のスナップによって、上下に振る。

カ 後進の合図
 (ア)体を後進させようとする相手方の進行方向に平行させる。
 (イ)進行させようとする側の手に赤旗、車両の側の手に白旗(誘導灯)を持つ。
 (ウ)赤旗を自分の前方に真っすぐ伸ばし(素手後進の場合は五指をそろえて手のひらを進行方向に向け)後続してくる車両等に停止(又は注意)の合図を継続する。
 (エ)進行方向の安全を確認しつつ、白旗(誘導灯)を進行の合図の要領で左右に大きく下を通って振りながら相手方との距離を保ち誘導する。
 (オ)後進誘導を行う位置は原則として車両の側面から2m以上、車両後部から5~10m離れた位置でバックミラーなどから運転者に見える位置で行う。工事現場等で車両の右側が安全である場合には、車両の右側で誘導する場合もある。

キ 警笛の使用方法
 (ア)停止の合図は、腕の動作に合わせてやや長く( 3秒)吹鳴する。ピーピッ.
 (イ)停止の合図に従わない歩行者や車両に対して、周囲の状況からそのまま進行を継続させることが危険であると判断される場合に限り短く数回連続して吹嶋し停止を促す。ピ.ピ.ピ.ピ.
 (ウ)進行の合図は、停止している車両や歩行者は警備員に注目しその進行の合図を待っている状態にあるので、警笛は長く吹鳴する必要はなく手旗等を進行方向に振りながら短く(0.5 秒)吹鳴する。ピッ.
 (エ)後進の合図は、腕の動作に合わせて短音と長音を連続して吹鳴する。ピピー.ピピー.

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