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一次救命処置1(指教責基本)

警備員指導教育責任者2号業務

◎一次救命処置
・傷病者を救命するための、心肺蘇生、AED(自動体外式除細動器)を用いた処置、気道異物除去の三つをいう。

主に市民が行う一次救命処置(BLS)の手順(救急蘇生法の指針2015市民用)

出典:日本蘇生協議会監修:JRC蘇生ガイドライン2015.医学書院,p.18,2016

○胸骨圧迫
☆胸骨圧迫をする場所

☆圧迫の方法
・胸骨の下半分で胸の真ん中に一方の手のひらの基部(手掌基部)を当て、その手の上にもう一方の手を重ねて置く。
・重ねた手の指を組むとよい。
・圧迫は手のひら全体で行うのではなく、手のひらの基部(手掌基部)だけに力が加わるようにする。
・指や手のひら全体に力が加わって肋骨が圧迫されるのは好ましくない。
・垂直に体重が加わるよう両肘をまっすぐに伸ばし、圧迫部位(自分の手のひら)の真上に肩かたがくるような姿勢をとる。

・傷病者の胸が約5cm沈み込むように強く、速く圧迫を繰り返す。
・小児では胸の厚さの約1/3沈み込む程度に圧迫する。体が小さいため両手では強すぎる場合は片手で行う。
・成人でも 小児でも、こわごわと圧迫したのでは深さが足りずに十分な効果が得られない。
・圧迫のテンポは1分間に100~120回。
・胸骨圧迫は可能な限り中断せずに、絶え間まなく行う。
・圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めている間)は、胸が元の高さに戻るように十分に圧迫を解除することが大切。
・圧迫を解除するために自分の手が傷病者の胸から離れると、圧迫位置がずれることがあるので注意する。
・手伝ってくれる人がいる場合は、1~2分を目安に交代。交代による中断時間はできるだけ短くする。
・人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、胸骨圧迫に人工呼吸を組み合わせる。
・胸骨圧迫と人工呼吸の回数は30:2とし、この組み合わせを救急隊員と交代するまで繰り返す。
・人工呼吸に自信がない場合や、人工呼吸を行うために傷病者の口に直接接触することにためらいがある場合には、胸骨圧迫だけを続ける。

○人工呼吸
☆気道確保
・「舌根沈下」=意識レベルの低下した傷病者は、下顎の筋肉がたるんで、舌根が後方(背側)に落ち込むために気道を狭くしたり塞いでしまう。

(上の画像はwikipedia掲載画像)

「頭部後屈あご先挙上法」=喉の奥を広げ、空気の通り道を確保する。

・片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端、骨のある硬い部分に当てて押し上げる。
・このとき、あごの下の軟らかい部分を指で圧迫しないよう注意。

☆口対口人工呼吸

・頭部後屈あご先挙上法で傷病者の気道を確保したまま、口を大きく開いて傷病者の口を覆って密着させ、息を吹き込む。
・吹き込んだ息が傷病者の鼻から漏れ出さないように、額を押さえているほうの手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまむ。
・息は傷病者の胸が上がるのが見てわかる程度の量を約1秒間かけて吹き込む。
・吹き込んだら、いったん口を離し、傷病者の息が自然に出るのを待ち、もう一度、口で傷病者の口を覆って息を吹き込む。
・2回息を吹き込んだときに2回とも胸が上がるのが目標ですが、うまく 胸が上がらない場合でも、吹き込みは2回までとする。
・2回の吹き込みを行う間は胸骨圧迫が中断されますが、その中断は10秒以上にならないようにする。
・口対口人工呼吸による感染の危険性はきわめて低いといわれていますが、手元に感染防護具がある場合は使用する。


*注意点
・頭部を十分に後屈していない為に、気道確保が不十分である。
・傷病者の口が開きすぎて、しっかりと息を吹きこめない。
・傷病者の鼻をしっかりつまんでいない。

参考
厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/index.html)
救急蘇生法の指針2015(市民用)(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000123021.pdf)

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