交通誘導警備業務2級検定項目
(令和版)
第3章 車両等の誘導に関すること
第1節 交通誘導警備業務用資機材の機能、使用方法及び管理方法に関する専門的な知識
1 交通誘導警備業務用資機材の種類、機能及び使用方法
- 危険を伴う場所での交通誘導警備業務用資機材の機能、使用方法及び管理方法を熟知し現場の安全と受傷事故防止に努めること。
◯交通誘導警備業務用資機材の種類
- 次の2種類にに分けることができる。
- 保安柵やセフティコーンなどの保安用資機材
- 手旗や無線機など警備員が使用するその他の資機材
⑴ 保安用資機材
- 保安柵、セフティコーン、コーンバー、矢印板、バリケード、単管バリケード、ソーラー式工事保安灯、ソーラー式回転灯、回転警告灯、工事用信号機、歩行者案内板、電光標示板、各種標示板、クッションドラム、ネオンチュープ等
- 主に高速自動車国道等交通量の多い道路で使用される資機材として、誘導ロボット、誘導ロボット電光標示版タイプ、発電機、車線規制用標識車両、ソーラー式大型回転灯、大型セフティコーン等
⑵ その他の資機材
- 警備員が使用するその他の資機材
- 警笛、手旗、大旗、誘導灯、線機、ヘルメット、夜光チョッキ、安全靴等
- 手旗については、赤色や白色のほか、地域によっては、緑色、黄色、青色等も使用
- 高速自動車国道等においては、一般的に大旗を使用
- 誘導灯についても赤色に限らず、緑色、青色等の点滅式や色が切り替えられるようなものも使用
◯交通誘導警備業務用資機材の機能及び使用方法
⑴ セフティコーン、 コーンバー
- コーン、コーンバーともにさまざまな色、サイズ、伸縮式があります。
⑵ 矢印板
- 折りたたみ、スリムタイプ、ソーラーLEDタイプ等
⑶ クッションドラム
- クッションドラム内には水袋又は砂袋が入っている。
- 縦方向に厚く設置することによって、 車両等の衝突時の衝撃を緩和することができる。
- 高速自動車国道等の分岐点や長期間車線規制が行われる際の導流帯などに用いられる。
- 通常は丸型ですが、角形、多角形、組み合わせて使用するタイプ等がある。
⑷ 誘導ロボット
- 高速自動車国道や通行量の多い幹線道路等で、通行車両に注意喚起するものとして使用される。
- 人型ロポットのスイングする片腕に誘導灯や旗などを装着し、車両に対し車線変更や徐行を促す。
- 規制帯起点側の導流帯の中間地点付近に設置されることが一般的。
- 最近ではソーラーLED電光表示板に画像として表示している。
⑸ 車線規制用標識車両
- 車両に対し、工事に伴う規制帯の明示や車線変更等を促すことを目的として使用される。
- 車線規制用標識車両は、信号機の付いた昇降電光標示板を積載し片側交互通行規制の規制帯起点側、終点側の導流帯の付近に設置されることが一般的です。
⑹ 回転灯、回転警告灯
- 車両に対し、工事帯規制、車線規制が行われていることを知らせ、注意を促す。
- コーンの上に差し込むタイプから三脚で立てる大型タイプまで様々。
- 一般的にLEDでさまざまな色やパターンで発色する。
⑺ 工事用信号機
- 公安委員会が法令によって設置するものとは異なり、あくまでも道路工事等の施工業者が安全を期すために任意に設置されるもの。
- 危険防止や円滑な交通のため警備員の誘導と併用されたり、警備員がリモコンで操作する場合がある。
下の図は関東地方整備局ホームページより
出典
関東地方整備局ホームページ(http://www.ktr.mlit.go.jp/index.htm)
道路工事保安施設設置基準[PDF:675KB](http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000011168.pdf)を加工して作成。
PDFページの一枚を掲載しています。
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