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警備員教育の実施要領2(指教責基本)

警備員指導教育責任者2号業務

警備員教育の実施要領

◉講義の方法による警備員教育

【1】講義の方法の意義と特徴

  • 講師の言葉によって、教育内容を多数の受講者に対し体系的、理論的に伝達し、その理解と習得を図る。

メリット

  1. 内容を理論的に系統立てて教えることができる
  2. 一人の講師で、多数の受講者を同時に教えることができる。
  3. 一定の時間内に多くの内容を教えることもできる。
  4. 参加者のレベルやニーズに応じて内容や進め方を調整できる。

デメリット

  1. 内容が抽象的になりやすい。
  2. 受講者が受け身の立場になりやすく、ややもすると講師の独演(一人芝居)になりやすい。
  3. 講師の人柄や話法等によって、教育の効果が左右されやすい。

【2】講義の方法による教育の留意点

  1. 事前の準備を十分に行う。
    • 教育しようとする内容、教材等について十分な事前研究と準備する。
    • 受講者の理解力や心理的な動きなどを前もってしつかり把握しておく。
    • 綿密かつ正確な講義計画を立てる。
  2. 話し方に創意、工夫を加える。
    • 音声の高低や抑揚、表現の方法などに注意する。
    • 受講者に問いかけるなどして、受講者の注意を喚起する。
  3. 教育事項とその内容に応じて、単に話すだけでなく、必要な資機材等を活用する。
    • 黒板、視聴覚教材、テキスト、関係資料等の活用。

【3】カリキュラム
計画のない教育は、教えを受けるものに対して礼儀を欠くものであり、その内容を理解されにくくなる。

  • 教育は適切かつ効果的に推し進めること。
  • 教育計画書に基づいた実施計画の作成。(教育期ごとの現任教育、新任教育)
  1. 教育事項の具体化
    • 各教育事項の内容を、教育対象者に合わせて、具体的にわかりやすい講義内容にする。
  2. 教育事項の焦点化
    • 各教育事項のどの部分が重要であるのか、重点をしぼってわかりやすく解説する。
  3. 教育事項の体系化
    • 関連する教育事項は、順を追って体系的に進めてゆく。

【4】教案作成

  • 教育を実施する前に、事前研究や検討を行って国立てる計画。
  • 講義に先立ち、講師が授業の目標・具体的な教授方法・時間の配分などを記した指導案。

① だれに(教育対象警備員の区分)
② なにを(教育事項の内容)
③ いつ(実施月日、時間等)
④ なんのために(その教育の具体的目標)
⑤ どのようにして(その教育の技法)
⑥ 何を使用して(テキスト、視聴覚教材などの教材、教具)教育を行うのか
⑦ どのような結果が生じたのかを確かめる(教育評価)

講義による警備員教育教案、書式サンプル↓
講義による警備員教育教案

⑴ 教育目標

  • 受講者の実態に合わせ具体的に何を目標にして講義を行うか。

⑵教育方法及び資料・教材の検討

  • 具体名称

⑶教育実施過程表

a.導入(動機付け)

    • 講師自身の体験、受講者の経験の相起、受講者の関心事などから講義への興味や関心を喚起する。

b.展開

    • 教材の内容を研究、分析し、時間内にどのように展開してゆくか最も効果的であると思われる展開内容を検討する。
    • 教育内容の各項目ごとの時間配分、実施上の留意点は、特に注意すべき点、重要ポイントをあげておく。

c.整理(まとめ)

    • まとめ、締めくくりの要領。
    • 受講者に理解させ習得させたこと、そしてその効果はどうであるか。

 

*出典

e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)

e-Gov法令検索、警備業法をもとに編集

 

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