警備員指導教育責任者
基本編練習問題
問題653
次の文章は、正当防衛と緊急避難に関する記述です、妥当ではないものを選びなさい。
- 緊急避難が、正当化されるための保護法益として、刑法では自己又は他人の生命、身体、自由又は財産の4種類を挙げているが、これ以外にも名誉や貞操等も含まれる。
- 「防衛の程度を超えた」とは、急迫不正の侵害に対して防衛の意思で反撃行為をしたが、その行為が「やむを得ずにした」と認められる場合であり、防衛の相当性の要件を欠くことをいう。
- 過剰防衛は正当防衛の要件を満たさないので犯罪が成立するが、情状によって刑の減軽又は免除を受ける。しかし、必ずというものではなく、裁判官の裁量により受けることも可能である。
- 正当防衛は、違法な侵害に対して反撃する「正対不正」の関係にある行為であるのに対し、緊急避難は、第三者の正当な利益を犠牲にするものであって、「正対正」の関係にある。
- 避難行為によって生じた害が避けようとした害の程度を超えないことを「法益権衡の原則」といい、価値の大きい法益を救うために価値の小さい法益を犠牲にすることは緊急避難として許される。
ヒント↓↓↓
◎この問題の関連記事
・次の問題へ→→→問題654
コメント